EXPO ‘「Edelmetal・Edelstahl・Edelstein」’ – Gallery Deux Poissons, Tokyo (Japan) – 22 Oct.-7 Nov. 2010
Okinari Kurokawa : Edelmetal – Edelstahl – Edelstein
本展のタイトル「Edelmetal・Edelstahl・Edelstein」はドイツ語で、「貴金属・ステンレススチール・貴石」を意味します。ス テンレススチールは、英語ではstainless steel(錆びない鋼)というのに対して、ドイツ語ではEdelstahl(高貴な鋼)と表現することに惹かれたという黒川。ステンレススチールをメイ ンの素材として、edel(エーデル、『高貴な』の意)の語呂合わせで、貴金属と貴石を組み合わせたジュエリーで展覧会を構成しています。
一般的にジュエリーの中心的な素材として使われることは少ないステンレスですが、黒川は以前からステンレスの可能性に着目し、自身のジュエリーに用いて きました。黒川は、ステンレスの魅力を「色や硬質な感じがプラチナに近い雰囲気があり、より明るさがあるところ。しかも比重が軽く、強度も十分なのでとて も使いやすいこと」と話しています。しかし、制作上の機能性に加え、審美的な視点から、ステンレスの新しい形や魅力を引き出すジュエリーを生み出すことが 黒川興成の真骨頂といえます。
新しいリングの構造を探究し続けている黒川らしい新作の一つは、ステンレスのフレームに、アメジストやトルマリンなどの天然石が浮かぶリングのシリーズ です。ラフな風合いを残した不定形な色石と、直線的で無機質なフレームのダイナミックな対比が、互いを引き立て合っています。20金のパーツを使って緻密 に作られており、指に通すとスムーズに石が動き、ぴったりと指になじみます。このリングはペンダントトップとしても使用できる構造になっており、宙に浮か んで動きが加わるとがらりと表情を変えます。また、置かれている姿は、小さな建築物やモニュメントのような完成された構築的な美しさを備えています。
さらなる進化を続ける黒川興成の新作ジュエリーをぜひ会場でご覧ください
(juste pour la beauté de l’écriture ………………)
Okinari Kurokawa - rings
The exhibition title “Edelmetal – Edelstahl – Edelstein” (“precious metal, stainless steel, precious stone” in German) shows three materials that are used in Kurokawa’s new creation. Compared to English word “stainless-steel”, German describes the same metal as “precious (edel) steel”. Being sympathized with such expression in German, Kurokawa chose stainless steel as a main material in his new jewelries. Although Kurokawa has been using stainless steel in his earlier works, this was another challenge to find unprecedented forms with the material, combining with precious stones and precious metal. The result of artist’s long examination will be shown in the exhibition.
gallery deux poissons
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Japan
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